2011年03月24日

個人事業か会社設立かは、本質面から判断しよう


個人事業で行くか、会社を設立するか を判断する際、従来より、
「税務面や費用面からどちらが金銭的に有利か?」の視点で述べら
れることが多くあります。

例えば、会社を設立するには設立費用と維持費(市県民税等)がか
かる。税率では個人より会社のような法人の方が有利等々・・・。

もちろん、各論としてこのような有利不利を検討することは意義あ
ることかも知れませんが、もっと大切なことは、個人事業と会社の
本質的な違いを理解して、自らが目指す事業がどちらの方向なのか
から判断すべきだと思います。

個人事業の本質とは、文字通り「私」の事業です。
事業の利益は「私」の収入であり、その利益を上げる為に使った費
用は「私」が使った費用です。
本質的には、「私」の「意思」や「命」といっしょにいつでも止め
ることができるのが、個人事業です。
もちろん、個人事業であっても誰かに後を継がせることも可能です
が、形式的には、個人から個人への事業の「譲渡」の形になります。

会社の本質とは、個人ではなく、組織のルールで事業を行うことで
す。会社の利益と個人の収入とは一線を課し、公私の区別をきちん
と付けて事業を行います。
本質的には、個人事業のようには、簡単に止めることはできません。
明確な目的がありその目的が達成した場合には廃止する手順が明確
に計画されている場合を除き、会社は、継続的に存続させ、発展さ
せることを前提としてできている組織です。

「私」の事業として、個人事業で起業し継続して行くこと。
まずは、個人事業で開始して、次第に、従業員も雇い、組織化して
行き会社に発展させていくこと。
最初から会社でスタートして、早期に発展を目指すこと。
何れも、間違いではなく、自らの事業計画に合った方法を選択すべ
きだと思います。


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posted by itoh_gyosei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 起業相談
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