2026年08月10日
やったふり。アリバイ作りはいらない
起業すると、誰かに「これをやりなさい」と指示されることはありません。営業するのも、商品を考えるのも、情報発信するのも、すべて自分で決めます。
だからこそ注意したいのが、「やったこと」そのものを目的にしてしまうことです。
営業しました。SNSを更新しました。ホームページを作りました。セミナーに参加しました。事業計画を作りました。
しかし、経営で重要なのは「やったかどうか」ではありません。「何のためにやったのか」「その結果どうなったのか」です。
特に組織の中では、「指示されたことを実施した」「期限までに提出した」「会議を開催した」という事実そのものが一定の評価につながることがあります。しかし、経営には提出先も採点者もいません。評価するのは市場であり、お客様です。
「営業しました。でも売れませんでした。」で終わるのではなく、なぜ売れなかったのか。誰に何件アプローチしたのか。どのような反応だったのか。何を変えればよいのか。そして、次に何をするのか。そこまで考えて、初めて事業を前へ進める行動になります。
そして、時間をかければ良いというものでもありません。
10時間考えたアイデアより、ふとした瞬間に浮かんだ一つのひらめきの方が、はるかに大きな価値を生むことがあります。仕事にかけた時間と、生み出した価値は必ずしも比例しません。
「これだけ時間をかけた」「これだけ頑張った」ということを、自分自身へのアリバイにしてはいけません。
しかし、一見矛盾するようですが、多くのことは時間をかけなければ結果が出ないのも事実です。
営業を始めてすぐにお客様が増えるとは限りません。情報発信も、一度や二度で信用が生まれるものではありません。商品開発、人脈づくり、組織づくり、ブランドづくりも、地道な積み重ねによって形になっていきます。
だから難しいのです。
時間をかけたことに満足してはいけない。しかし、すぐに結果が出ないからといって諦めてもいけない。
この二つは矛盾しているようで、矛盾していません。
見るべきなのは「時間」ではなく、「前に進んでいるか」です。
昨日より何か分かったのか。お客様の反応を一つでも得られたのか。失敗から何か学んだのか。やり方を改善したのか。次の行動につながったのか。
成功すれば、それは成果です。失敗しても、そこから学び、次の行動を変えれば、それも成果です。
一番もったいないのは、「やりました」という事実だけを残して、何も変えないことです。
経営に必要なのは、やったという実績づくりではありません。事業を前へ進めることです。
一瞬のひらめきを大切にする。そして、必要なことには時間をかけて取り組む。
やったふりも、アリバイ作りもいりません。
考える。動く。結果を見る。変える。そして、続ける。
その積み重ねが、事業を前へ進めます。
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posted by itoh_gyosei at 00:00| 起業相談