2026年08月05日
契約書は、断るためにも必要である
契約書というと、「契約を成立させるための文書」というイメージを持つ人が多い。
もちろん、それは間違いではない。
しかし、契約書にはもう一つ大切な役割がある。
それは、「できないこと」を明確にすることである。
事業を続けていると、お客様からさまざまな要望をいただく。
「これもお願いできませんか。」
「今回だけ対応してもらえませんか。」
その場では小さなお願いに思えても、それを安易に引き受けると、後になって大きな負担になることがある。
契約書は、そのような場面で会社を守ってくれる。
「契約では、ここまでを業務範囲としています。」
「追加のご依頼は、別途お見積りとなります。」
契約書という共通の約束があるからこそ、お客様にも納得していただきやすい。
これは、お客様を断るためではない。
お互いに気持ちよく取引を続けるためである。
無理な約束をしてしまえば、品質は低下し、納期は遅れ、結果としてお客様にも迷惑をかけることになる。
契約書は、「何をするか」を決める文書である。
同時に、「何をしないか」を決める文書でもある。
だからこそ、契約書は会社のルールブックになる。
社員も安心して判断できる。
営業担当者も説明しやすくなる。
お客様もサービスの範囲を理解できる。
すべては、お互いが安心して取引を続けるためである。
契約書とは、仕事を制限するための文書ではない。
良い仕事を続けるための約束なのである。
ブルーバード行政書士事務所では、契約書を「権利を守る文書」としてだけではなく、「事業を円滑に運営するための仕組み」として考えています。
業務範囲や役割分担を明確にすることは、お客様の安心にも、社員の働きやすさにもつながります。
契約書や利用規約の作成・見直しをご検討の際は、お気軽にブルーバード行政書士事務所までご相談ください。
posted by itoh_gyosei at 00:00| 契約書、法律