2026年06月08日

資本金はいくらにしたら良いの?


起業相談を受ける中で、よく聞かれる質問があります。
「資本金はいくらにしたら良いでしょうか?」
結論から言えば、会社法上は1円でも会社は設立できます。
つまり、法律上の最低金額はほとんど気にしなくてもよい時代になりました。
では、1円で設立すればよいのでしょうか。

私は、「資本金はいくらでも構わない」と考えています。
ただし、ひとつだけ意識した方が良いことがあります。
それは「見栄え」です。
会社を設立すると、取引先や金融機関、場合によっては採用希望者からも資本金を見られることがあります。
そのとき、
「この会社はどの程度の規模を想定しているのだろう」
「どれくらい本気で事業を始めるのだろう」
という印象を持たれることがあります。

もちろん、資本金が多い会社が優秀というわけではありません。
実際には、少ない資本金で大きく成長する会社もたくさんあります。
しかし、人は数字からイメージを受けるものです。
例えば、店舗を構える飲食店や美容室で資本金10万円だったら、「開業資金は足りているのだろうか」と感じる人もいるでしょう。
逆に、自宅で始めるコンサルティング業やITサービスなど、初期投資が少ない事業であれば、小さな資本金でも違和感はありません。
つまり、事業内容から想像される開業資金に見合った資本金にしておくと、自然で安心感のある会社に見えます。

一方で、注意しなければならない点もあります。
建設業や人材紹介業など、許認可が必要な事業の中には、資本金や純資産額など一定の財産的要件が定められているものがあります。そのような業種で事業を始める場合には、当然ながらその要件を満たす資本金を準備する必要があります。

また、資本金は設立後も増資や減資によって変更することができますが、手続きや費用が発生します。
そのため、設立時にある程度将来を見据えて決めておく方が効率的です。
資本金は「事業を成功させるためのお金」であると同時に、「会社の第一印象」を表す数字でもあります。
法律上はいくらでも良い。
しかし、事業内容や許認可の要件、そして将来の取引先から見た印象まで考えて決める。
それが、起業時の資本金を考える上での大切なポイントではないでしょうか。

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ブルーバードビジネスデザイン株式会社


posted by itoh_gyosei at 00:00| 起業相談